『・・・信仰の弱い人を受け入れなさい。その意見を裁いてはいけません。ある人は
　　　　何を食べてもよいと信じていますが、弱い人は野菜しか食べません。食べる人は
　　　　食べない人を見下してはいけないし、食べない人も食べる人をさばいてはいけません。
　　　　神がその人を受け入れてくださったのです。他人のしもべをさばくあなたは何者ですか。
　　　　しもべが立つか倒れるか、それは主人次第です。しかし、しもべは立ちます。主は、
　　　　彼を立たせることがおできになるからです。ある日を別の日よりも大事だと考える人も
　　　　いれば、どの日も大事だと考える人もいます。それぞれ自分の心の中で確信を
　　　　持ちなさい。・・・・・』
　　　　　　　　(ローマ人への手紙　14章1～5節）


　九月に入ったばかりですが、寒い日が続いています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。暑いと
つぶやき、雨が続いて涼しくても、体が付いていかないと、これまたつぶやいてしまいます。今日はパ
ウロの記した手紙を通して、わたしたち一人一人が違っていること、しかも神はその一人一人を知り、
愛してくださっていることの恵みを、改めて味わいたいと願っています。おそらくパウロは、イエスキリ
ストと出会ったことによって、正しい人と悪い人、賢い人と愚かな人というような二元的理解ではなく、
いろんな個性を持った一人一人を認め、他者を受け入れることができるようになりました。それだけで
なく、自分の弱さも認め、しかも神に受け入れられ、平安を得ることができるようにされたのです。私た
ちも、神によって愛されていることを知っていながら、この世に土台を置いていると、この世の基準で
一喜一憂してしまう自分に気が付きます。パウロはそのような現実の中にあって、弱い者を受け入れ、
どんな時にも 自分の心の中に確信を持つことの大切さを体験し、それを私たちにも教えてくれるので
す。すなわち、私たちが表面的に正しい人になり、一致するのではなく、主を信じる信仰によって、互い
の違いを認め、与えられたものを、生かしながら主にあって、共に生きることができるようにしてくださ
るのです。わたしたちは、キリストにあって一つにされています。どんな時にも、主なる神の最善を信じ
て歩ませていただきましょう。

自分に確信をもつ　（ローマ人への手紙　14章1～5節）

　2021年9月5日礼拝にて