『・・・・・ 兄弟たちよ。あなたがたにお勧めする。怠惰な者を戒め、小心な者を励まし、
　　　　弱い者を助け、すべての人に対して寛容でありなさい。だれも悪をもって悪に報いない
　　　　ように心がけ、お互に、またみんなに対して、いつも善を追い求めなさい。いつも喜んで
　　　　いなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・
　　　　イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。御霊を消してはいけない。
　　　　預言を軽んじてはならない。すべてのものを識別して、良いものを守り、あらゆる種類の
　　　　悪から遠ざかりなさい。・・・・・』
　　　　　　　　　　（テサロニケ人への第一の手紙　5章14～22節）


　今年も振り返れば恵みに溢れた年でした。もちろん痛みや悲しみがなかったわけではありません。むしろ
想定を超えたいろいろなことを経験する中で、変わることのない神の力強い御手に包まれていることを実感
することができました。神は聖書を通していろいろなことをわたしたちに語ってくださいますが、ともすると自分
の都合の言いように聞き、神の恵みの計画を忘れてしまいます。神はパウロを通して「いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。」と語ってくださいましたが、彼が神を求めていろいろ
なことを学び、そして経験したからこそ、彼を通して語られた単純な言葉に深い慰めと励ましを感じることがで
きるのです。皆さんにとっての2020年はどんな年だったでしょうか。わたしたちがすべての所、すべてのことの
中に恵みの神が共にいてくださると認めるとき、すべてを最善に導かれる神を信じ喜ぶことができます。わたし
たちは、いろいろな人とのかかわりの中で生きていますが、便利な機械やインターネットの出現によりその関係
はとても希薄になっています。けれども一人一人が主なる神に繋がるならば、わたしたちは主にあって一つに
なることができるのです。わたしたちを愛し共にいてくださる方を知らずにこの世の知恵や力に希望を求めてい
る方々が、奪われることのない希望を見出して生けるように、まずわたしたちが、主にあって「いつも喜び、絶え
ず祈り、すべてのことを感謝する」生き方を実践しようではありませんか。新しい年も同じ主がわたしたちに先立
ち、願いに勝る祝福を持って満たしてくださると信じます。

すべての事について、感謝しなさい！　（テサロニケ人への第一の手紙　5章14～22節）

　2020年12月27日礼拝にて