『みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを
　　　　　尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（テモテ人への手紙　第二　4章2節）


　日本に住むわたしたちは、いろいろな災害や事件があったとしても、比較的豊かで安全な生活を
しています。けれども、世界中から届くニュースや歴史を通して、想像を絶する圧政や迫害の現実
を目の当たりにするとき、わたしたちが生きているのは何が起こるかわからない世界であることを
教えられます。また、造り主である神に愛され生かされていることを知る時、人の弱さだけでなく共
にいてくださる神の力強さを悟ることができるのです。人はこの世の知恵と力によって平和をつくり
出そうとがんばりますが、むしろ分断と痛みによって、絶望と悲しみを生み出してしまいます。その
ような中で、神はわたしたちに何を求めておられるのでしょう。パウロは復活の主と出会い、自分の
弱さの中に共に生きてくださる主にの力を知りました。そして、その主のわたしたちに対する思い、
その愛を人々に伝えることこそ与えられた使命であると知ったのです。それは簡単ではなく、むしろ
自分の力でしようと思っても行き詰まってしまいます。しかし、神と共にあるならば、どんな状況の中
にあっても主を喜び、神の愛を証ししていくことができるのです。今年もコロナとの戦いが続くでしょう
し、さらなる戦いがあらわれるかも知れません。わたしたちは神に愛され、また神を愛している者とし
て、どんな中にあっても望みを持って主の愛を宣べ伝えようではありませんか。

時が良くても悪くても　（テモテ人への手紙　第二　4章2節）

　2021年1月3日礼拝にて