『・・・・・「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに
　　　　伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。この
　　　　かたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの
　　　　中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」。
　　　　するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして
　　　　言った、「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々
　　　　に平和があるように」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　2章8～14節）


　2020年は新型コロナのため、世界中の人々が不安と恐れにさらされました。目に見えないウイルスは
人々を翻弄し、多くの人が病に倒れ、死に至った方も多数おられました。同時に、すべてのことをご存知
で、しかも愛を持って導いてくださる神は、わたしたちに信仰のチャレンジを与えてくださいました。すなわ
ち、わたしたちがイエス･キリストによって与えられた罪の赦しと永遠の命の約束を疑わず、どんなことが
起ころうとも主が共にいてくださると信じるならば、神による平安を経験することができたのです。救い主
が誕生した時、羊飼いたちがどんな思いを持っていたかはわかりませんが、主の栄光を見て非常に恐れ
ました。しかし御使いたちが『神に栄光、人々に平和を・・・・』と賛美する姿を見て、羊飼いたちは喜びに
あふれたのです。わたしたちも神の約束を信じ、その力を認め、神が祝福してくださることを疑わないな
らば、わたしたちの目は開け、主なる神が共にいて下さることを知り喜ぶことができます。けれども神を
知らない人々と同じようにこの世の知識や経験に頼ろうとすると、不安や恐れに負けてしまうのです。しか
し神はわたしたちを愛し、救い主イエス･キリストをこの世に送ってくださいました。この時代のただ中にあ
って、わたしたちは神の愛を告げ知らせ、慰めと励ましを与える使命が与えられているのです。わたした
ちの力ではなく、共にいてくださる主によって何ものにも奪うことのできない希望『神の栄光』を共に見る
ことができるのです。イエス･キリストによってあらわされた神の愛を、心より感謝し主をほめたたえます。

神に栄光、人々に平和を！　（ルカによる福音書　2章8～14節）

　2020年12月20日礼拝にて