『・・・・・あなたがたは、主にあっていつも喜びなさい。繰り返して言うが、喜びなさい。
　　　　あなたがたの寛容を、みんなの人に示しなさい。主は近い。何事も思い煩ってはならない。
　　　　ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に
　　　　申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、
　　　　あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ピリピ人への手紙　4章4～7節）


　今年も残すところ二ヶ月となりました。新型コロナによって日常だけでなく、教会における神への礼拝も
大きく変化してきました。しかもこの変化は、今まで当たり前だと思ってきたことが、違っていたと気付か
せてくれました。神は、聖書を通していろいろなメッセージを与えてくれますが、わたしたちを取り巻く環境
や経験、またその理解力によって受け止め方は時には大きく異なってしまいます。けれども同時に、決し
て変わることのない真理をも繰り返し教えてくださっているのです。今日のテキストもその一つです。主に
あって喜ぶこと。主の前に重荷をすべて下ろして心配しないことが、どんなに自由で安心できることかを改
めて教えられるのです。わたしたちが神のものであるならば思い煩う必要はありません。ただ自分の抱え
ている重荷と現状をそのまま認めて神に委ねればいいのです。自分がこだわり、いつの間にか抱え込ん
でしまっているからこそ、不安や恐れに支配されてしまうのです。わたしたちの安心の根拠は、わたしたち
をつくられた神に愛されていることであり、イエス･キリストを通して栄光をあらわしてくださった神の約束な
のです。だからこそわたしたちは、どんな状況の中にあっても主にあって望みを持ち続けることが出来るの
です。そしてこの望みはわたしたちに、安心とくつろぎを与えてくれるのです。

主によって与えられる休息　（ピリピ人への手紙　4章4～7節）

　2020年11月1日礼拝にて