『いと高き者のもとにある隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる人は主に言うで あろう、
　　　　「わが避け所、わが城、わが信頼しまつるわが神」と。 主はあなたをかりゅうどのわなと、
　　　　恐ろしい疫病から助け出されるからである。・・・・・ あなたは主を避け所とし、いと高き者を
　　　　すまいとしたので、 災はあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。 これは
　　　　主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道であなたを守らせられる
　　　　からである。 彼らはその手で、あなたをささえ、石に足を打ちつけることのないようにする。
　　　　・・・・・』
　　　　　（詩篇　91章1～11節）


　わたしたちは主なる神をどのように理解し、どのように寄り頼んでいるでしょうか。 わたしたちが福音に
出会い、造り主である神を知り、その救いを理解していくことは大切です。ところが現実には、それぞれが
経験した人生の歩みや学びによって、最初に求める神の姿は異なっています。けれども神を認めて一歩
を踏み出すことによって、神の思いに　いろいろな場面で気が付き、自分が神に愛されていることを知る
ことによって平安を覚えるようになります。だからこそ、神を信頼する人は、　　　｢わたしは神を避けどころ
とし、信頼します」と喜びを持って告白することができるのです。この恵みによって、わたしたちの根幹を揺
るがせ、絶望に至らせるように見える災いをも、共にいてくださる主によって振り払うことができるます。わ
たしたちが自分の経験と知識によって平安を得ようとしても、限界があります。しかしすべてを知っておられ
る神は、深い愛を持ってわたしたちに寄り添い、わたしたちの力ではなく神の力によってわたしたちを守り、
そして用いてくださるのです。あなたは、この神にすべてを委ねて、その心に平安を持っているでしょうか。
神はわたしたちのその心を喜んでくださいます。

わが避け所なる神　（詩篇　91章1～11節）

　2020年10月11日礼拝にて