『・・・・・それで、ある人がイエスに言った、「ごらんなさい。あなたの母上と兄弟がたが、
　　　　あなたに話そうと思って、外に立っておられます」。イエスは知らせてくれた者に答えて
　　　　言われた、「わたしの母とは、だれのことか。わたしの兄弟とは、だれのことか」。そして、
　　　　弟子たちの方に手をさし伸べて言われた、「ごらんなさい。ここにわたしの母、わたしの
　　　　兄弟がいる。天にいますわたしの父のみこころを行う者はだれでも、わたしの兄弟、また
　　　　姉妹、また母なのである」。』
　　　　　　　　（マタイによる福音書　12章46～50節）


　わたしたちはそれぞれ大切なものを持っていす。けれども自分ではそう思っていても、状況によって
価値観が変わることもよく経験することです。すなわちわたしたちが神を知らずに見ていたものが、神
を知る事によってまったく違う世界として見えるようになるのです。イエスが多くの群集と共におられた
時、その母と兄弟が話そうとして外に立っているのをおしえてくれた人がいました。イエスはその人に
｢天にいます父の御心を行う者はだれでもわたしの兄弟、姉妹、また母なのである」と教えられました。
わたしたちにとって家族は、何があっても切れることのないつながりを持った、かけがえのない大切な
存在です。同じようにわたしたちが神の思いを理解しそれを行うことによって、神の家族となることが
できるのです。それはこの世の血筋によらない神のわたしたちへの約束です。｢わたしは決してあな
たを離れずあなたを捨てない。｣との言葉はわたしたちが何ものによっても離すことのできない絆に
よって、神と結ばれていることを思い出させてくれます。家族が側におらず自分がたった一人であった
としても、神はわたしたちを愛しどんな時にも共にいて支え導いてくださるのです。この恵みを知らない
人々のためにも、まずわたしたちが神の家族の一員としての自覚を持ち、信仰を持って立たせて頂こ
うではありませんか。

父なる神の御心に行う者　（マタイによる福音書　12章46～50節）

　2020年10月4日礼拝にて