『・・・・・ 最後に言う。あなたがたは皆、心をひとつにし、同情し合い、兄弟愛をもち、
　　　　あわれみ深くあり、謙虚でありなさい。悪をもって悪に報いず、悪口をもって悪口に
　　　　報いず、かえって、祝福をもって報いなさい。あなたがたが召されたのは、祝福を
　　　　受け継ぐためなのである。・・・・・』
　　　　　　　　　　　（ペテロの第一の手紙　3章8～9節）


　８月は広島や長崎の原爆や終戦記念日があり、いろいろと考えさせられる時でもあります。今から
75年前に、自分が青年として生きていたとしたら、また子供や壮年だったとしたら、どのように考え
行動していたでしょう？  また、皆さんはどうでしょう？　しかし どんなに考えても、その時その場所
に立たなければわたしたちにはわからないのです。しかし、神は知っていてくださいます。そしてそ
のわたしたちを愛してくださっているのです。さらに、神はわたしたちに生ける望みを与えてくださっ
ただけでなく、神によって約束され与えられる恵みを疑うことなく待ち望むように教えてくださいまし
た。わたしたちは何かを努力して勝ち取らなければならないのではなく、すでに神の祝福が約束さ
れていることを認め、そのまま受け取るべきことを示してくださったのです。だからこそ互いに責めた
り裁いたりするのではなく、神が共にいてくださることを認め、悪をもって悪にむくいるのではなく、む
しろ悪に対して祝福をもって報いることができるのです。わたしたちが今、この世にら立てられたのは、
政治や社会、またとなり人の欠けを指摘しあげつらうためではありません。むしろ、主がわたしたちの
破れ口に立ち、わたしたちを立ち上がらせて下さったように、わたしたちもまた神の祝福をもって人
々の破れを繕う者となるためなのです。いろいろな情報によってわたしたちの心は一喜一憂しますが、
悲しみや痛みがあるから こそ主の愛が人々の心に届くことを覚えます。どんな困難や弱さの中にあっ
ても主を見上げることによって、神の祝福を取り次ぐものとさせていただきましょう。　

祝福を受け継ぐ者　（ペテロの第一の手紙　3章8～9節）

　2020年8月16日礼拝にて