『・・・・・愛する者たちよ。あなたがたに勧める。あなたがたは、この世の旅人であり
　　　　寄留者であるから、たましいに戦いをいどむ肉の欲を避けなさい。異邦人の中に
　　　　あって、りっぱな行いをしなさい。そうすれば、彼らは、あなたがたを悪人呼ばわり
　　　　していても、あなたがたのりっぱなわざを見て、かえって、おとずれの日に神をあが
　　　　めるようになろう。・・・・・』
　　　　　　　　　　　（ペテロの第一の手紙　2章11～12節）


　あなたは毎日、何を目標として生活しておられるでしょう。それぞれの歩みのなかで与えられた
仕事を一生懸命にこなしていくうちに、時はあっという間に過ぎ去ってしまいます。ペテロはイエス
・キリストと出会ったことにより、新しい生き方をするようになりました。それは、この世ではなく神
に望みを置く生き方でした。わたしたちはこの世では、限られたいのちを生きています。しかしわ
たしたちがこの世にあっては旅人であり寄留者であり、必ず造り主である神のところに帰る存在
であることを理解すると、去るべきこの世で成功し豊かになることだけの空しさを覚えるのです。
むしろ人々の苦しみを理解して寄り添い、変わることのない罪の赦しと永遠の命の希望を証しす
ることによって、喜びに満たされることができるのです。だからこそわたしたちは、罪を赦され天
国の希望を持って生きていくことによって、目に見えなくても確かに存在する神の恵みを証ししよ
うではありませんか。あなたは天のふるさとを、いつも心に覚えているでしょうか。それを見失うと
この世の現実に支配され、満たされることのない欲望によって振り回されることになります。わた
したちは何もできないようであっても、主を仰ぎ望みながら生きることによって、わたしたちを理解
できず責める人々にも主の救いを届けることができるのです。

この世の旅人であるわたしたち　（ペテロの第一の手紙　2章11～12節）

　2020年8月9日礼拝にて