『・・・・・それだから、心の腰に帯を締め、身を慎み、イエス・キリストの現れる時に
　　　　　与えられる恵みを、いささかも疑わずに待ち望んでいなさい。従順な子供として、
　　　　　無知であった時代の欲情に従わず、むしろ、あなたがたを召して下さった聖なる
　　　　　かたにならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なる者となりなさい。
　　　　　聖書に、「わたしが聖なる者であるから、あなたがたも聖なる者になるべきである」と
　　　　　書いてあるからである。・・・・・』
　　　　　　　　　　　（ペテロの第一の手紙　1章13～16節）


　神はペテロを通して、しばらくはいろいろな試練で悩まなければならいことを教えられました。同時に、
イエス・キリストを通して、何ものによっても奪われることのない希望が与えられていることを、思い出さ
せてくださいました。わたしたちの心にはいろいろな知識と思いが詰まっています。ですから、何を通し
て物事を見るかによって、まったく違った受け止め方になってしまいます。だからこそ、イエス・キリスト
を通して神の思いを知ったわたしたちが、神と共に生きる覚悟を決めることが大切なのです。すなわち、
わたしたちが主と共に歩むことによって輝き、あるいは聖なる者として歩むことができるのです。大切な
のはわたしたち一人一人が、何を基準として物事を見、判断をしているかです。今は情報があふれて
世界が繋がっているように見えますが、実際にはほんの一部の人々が、自分の視点で人々に発信して
いることが多いのです。あなたはそれ以上に神に聞いているでしょうか。あるいは、神のわたしたちに対
する思いを受け止めているでしょうか。わたしたちは目で見、耳で聞くことだけでなく、その心に働きかけ
てくださっている主の声にもっと耳を傾けなくてはならないのです。わたしたちは今、何を聞き何に頼るか
という信仰の戦いの真ん中に置かれています。そしてサタンはこの世の知恵や力、目に見える人やこの
世の人の求める成功など、ありとあらゆる物を持って、わたしたちを神の平安から引き摺り下ろそうとし
てくるのです。わたしたちは、神の用意してくださっている恵みを疑わずに、ただ神を待ち望もうではあり
ませんか。

恵みを疑わず待ち望め　（ペテロの第一の手紙　1章13～16節）

　2020年8月2日礼拝にて