『それでわたしは手をエジプトの上に加え、大いなるさばきをくだして、わたしの軍団、
　　　　　わたしの民イスラエルの人々を、エジプトの国から導き出すであろう。わたしが手を
　　　　　エジプトの上にさし伸べて、イスラエルの人々を彼らのうちから導き出す時、エジプト
　　　　　びとはわたしが主であることを知るようになるであろう」。モーセとアロンはそのように
　　　　　行った。すなわち主が彼らに命じられたように行った。・・・・・ 』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（出エジプト記　7章1～7節）


　今日はモーセとアロンが神から遣わされてエジプトの王の前に立つ場面です。エジプトの国に増え
広がったイスラエルの民を、約束の地に導くために神はモーセを選び、またその時代を導かれまし
た。そこに生きていた多くの人々はその計画に対し、｢みんながエジプトを出て、約束の地にいくこと
などできるはずがない」と思ったでしょうし、リーダーであるモーセやアロンに対しても不満や不安を
感じていたことと思います。けれども神は具体的なしるしを持って、背後に神が主権を持って導いて
おられることを示されました。すなわち神は、モーセとアロンに特別な使命と立場を与えられただけ
でなく、王の心をかたくなにすることによってモーセやアロンの言うことを聞かせず、神の手をエジプ
トの上に加えることによって、人々はエジプトから出て約束の地に向かわせました。すなわち、人々
はこの一連のできごとを通して、すべてのことを導き支配しておられる主を知ることができたのです。
わたしたちも、今の世界の現状や、立てられているリーダーの姿だけを見ていると不安や時には恐
れを感じます。しかし聖書や歴史を通して、神がその背後で人を備え、時代を導き、その力強い手
によって世界を導いておられることを信じるとき、わたしたちの内にあって共に働いてくださる主によ
って希望を持つことができるのです。それだけでなく、わたしたちも主によって備えられた器として、
それぞれが豊かに用いられるのです。

主が命じられたとおりに！　（出エジプト記　7章1～7節）

　2020年7月19日礼拝にて