『・・・すると、その正しい人たちは答えます。「主よ。いつ私たちはあなたが空腹
　　　　なのを見て食べさせ、渇いているのを見て飲ませて差し上げたでしょうか。いつ、
　　　　旅人であるのを見て飲ませて差し上げたでしょうか。いつ私たちは、あなたが病気を
　　　　したり牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。」すると、王は彼らに答え
　　　　ます。「まことに、あなた方に言います。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、
　　　　それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。」・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　25章37～40節）


　先週は「人に惑わされるな」という題でお話ししましたが、どんなに気をつけていても、神に信頼する
ことを忘れて、つい人を見て流されてしまいやすいものです。 しかし神はイエス・キリストを通して、わ
たしたちの信仰の土台は、わたしたちの内に共にいてくださるイエス・キリストであることを教えてくだ
さいました。日々の生活をする中で、何が神に喜ばれる事かを探し求めなくても、すぐそばに慰めや
励まし、あるいは助けを必要としている人がいるならば、そういった人々に寄り添うことによってわたし
たちも喜び、主によって力を得ることができるのです。「…最も小さい者たちの一人にしたことは、わ
たしにしたのです。」と教えてくださった主は、熱心で特別な信仰ではなく、わたしたちの日常に寄り
添っていて下さるキリストと共に歩む信仰を喜んでくださるのです。目に見える世界だけでなく、心の
目を開いて、どんなところにも共にいてくださる主を見つけようではありませんか。

最も小さい者たちの一人にしたこと　（マタイによる福音書　25章37～40節）

　2021年3月7日礼拝にて