『・・・・「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに
　　　　伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。この
　　　　かたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけ
　　　　の中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしで
　　　　ある」。するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神を
　　　　さんびして言った、「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、
　　　　み心にかなう人々に平和があるように」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　2章8～14節）


　主の年2019年のクリスマスを迎え、共に礼拝できることを心から感謝いたします。いつの時代
にも戦いがあり、生きている者の苦しみや悲しみは尽きることがありませんでした。ある者にとっ
ては豊かで平和な暮らしであっても、ある者には貧しく虐げられた生活であったりするのは、今の
時代でも変わることはありません。神はそんな中、すべての人を照らす光としてこの世に来てくだ
さり、この世における豊かさや貧しさではなく、造り主である神の前の平安を、すべての人に平等
に与えてくださったのです。すなわちこの世のものに縛られているときには神を見失い、不安と恐
れに支配され、それを手放す時に神の守りと助けを見い出し、自由と平安、そして喜びに満たさ
れるようにしてくださったのです。救い主イエス･キリストの誕生に際しても、神はいろいろな人々
に近付き、その恵みを与えられました。そしてこの羊飼いたちにも、主は自らをあらわして下さっ
たのです。神は今も力強く働いておられます。 わたしたちが神を信じ、イエス･キリストの十字架
が自分のためであることを認めて受け入れるならば、神の平安を経験することができます。けれ
どもこの世に縛られ、神の約束を軽んじてしまう時、どんなに主を信じているつもりでも、不安と
恐れの支配から逃れることはできないのです。クリスマスを迎えるにあたってわたしたちは、この
世の暗闇を見るのではなく、その向こうに輝き続ける光を見ようではありませんか。やがて闇に
輝く光によって、大きな喜びがもたらされることを信じ、神に期待して祈ろうではありませんか。

大きな喜び　（ルカによる福音書　2章8～14節）

　2019年12月22日礼拝にて