『・・・・・彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、
　　　　彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らは
　　　　その星を見て、非常な喜びにあふれた。そして、家にはいって、母マリヤの
　　　　そばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・
　　　　乳香・没薬などの贈り物をささげた。そして、夢でヘロデのところに帰るなと
　　　　のみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。・・・・・。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　2章7～12節）


神は救い主イエス･キリストの誕生に際して、昔の予言者によってだけではなく、いろいろな人々に
働きかけてそれが神から出た事実であることをあきらかにされました。すなわちザカリヤやマリア、
ヨセフや羊飼いたちには御使いを遣わし、シメオンやアンナには聖霊によって、東方の博士たちに
は星を通して導きを与えられました。どのような導きに出会っても、その背後には生きて働かれる
神の御手があったのです。博士たちは特別な星を認め、その心を動かされてエルサレムに向かい、
ヘロデ王を訪ねます。博士たちの語る言葉は、ヘロデ王や民衆に不安を与えますが、博士たちは
メシアの誕生の予言の説明を受け、ユダヤのベツレヘムに向かいイエス･キリストを見い出して礼
拝することができたのです。このとき多くの人々がいましたが、博士たちの言葉を信じ、彼らと行動
を共にするものはいなかったのです。神は今もわたしたちに寄り添い、いろいろなしるしを持ってわ
たしたちを導こうとしておられます。自分には関係がないのではなく、神はいろいろな出来事や人の
言葉を通してわたしたちに、「あなたはどう思いますか？どうしますか？わたしに従ってきなさい！｣
と語り続けてくださっているのです。自分の決断や行動で何も変わるはずがないと思ってはいませ
んか？ わたしたちではなく、共にいてくださる神にこそ力があることを今一度思い出し、わたしたち
も神の恵みの証し人とならせていただこうではありませんか。

神の導き　（マタイによる福音書　2章7～12節）

　2019年12月15日礼拝にて