『・・・・・すべてこれらのことが起ったのは、主が預言者によって言われたことの
　　　　成就するためである。すなわち、「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。
　　　　その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」と
　　　　いう意味である。ヨセフは眠りからさめた後に、主の使が命じたとおりに、マリヤを
　　　　妻に迎えた。しかし、子が生れるまでは、彼女を知ることはなかった。そして、
　　　　その子をイエスと名づけた。』
　　　　　　　　　（マタイによる福音書　1章18～25節）


　今年もいよいよ待降節(アドベント)を迎えました。わたしたちはただ生きているわけではなく、神に
よってそれぞれに使命が与えられ、生かされています。神はその愛を人々に示すため、人となって
この世に来てくださいました。歴史を通して約束されていた神の救いが、具体的に現されたのです。
神に選ばれ、用いられたマリアやヨセフは、御使いを通して啓示を受け、救い主イエス･キリストの
誕生を心に受け止めました。以前からいわれていたインマヌエル「神が共にいてくださる」の約束
こそが、今に至るまで変わることのないしるしであり、この恵みを受け入れることができるように、
神はわたしたちに弱さや欠けを与えられたのです。不安や苦しみの溢れている時代の只中にあっ
て、驚くべき救い主の誕生のニュースを彼らが受け止めることができたのは、主が共にいてくださ
る約束を信じ、そこに明確な希望を持つことが出来たからです。わたしたちも、よい行いや実現で
きそうな祈りに望みを置くのではなく、どんな時にも共にいて愛をもって導いてくださる主なる神に、
望みを置こうではありませんか。

神われらと共にいます　（マタイによる福音書　1章18～25節）

　2019年12月01日礼拝にて