『・・・・・すべての人を照すまことの光があって、世にきた。 彼は世にいた。そして、
　　　　世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。彼は自分のところに
　　　　きたのに、自分の民は彼を受けいれなかった。しかし、彼を受けいれた者、すなわち、
　　　　その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。それらの人は、
　　　　血すじによらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生れた
　　　　のである。・・・・・神を見た者はまだひとりもいない。ただ父のふところにいるひとり子
　　　　なる神だけが、神をあらわしたのである。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章9～18節）


　聖書はわたしたちに、全ての物の造り主である神がおられることを教えています。けれども普段の
生活では神を意識することは少なく、自分の努力や人の助けを求めることはあっても、目に見えない
神を頼ったり、祈ることは特別なときだけです。 ヨハネは福音書を記すにあたって、イエス･キリストが
父なる神と共に天地創造のはじめからおられたこと、そして全ての人のために遣わされた救い主で
あることを教えました。すなわち神はイエス･キリストを救い主として世に遣わし、彼を受け入れる全て
の人に、神の子となる力を与えてくださったのです。それは、家柄やこの世の知恵や行いによるもの
ではありませんでした。わたしたちがこの世で安心して自由に生きていくためには、神を認め、その神
の前の自分の弱さを認めることによって砕かれ、イエス･キリストがわたしたちの全ての罪を赦すため
に、十字架にかかって死んでくださったことを信じることによるのです。これはわたしたちの行いや努
力に対するものではなく、神の恵みです。わたしたちも、神がイエス･キリストによって与えてくださった
恵みを忘れることなく、主の恵みを通していつも父なる神を見上げていこうではありませんか。

イエス・キリストを通して与えられた恵み　（ヨハネによる福音書　1章9～18節）

　2019年11月24日礼拝にて