『イエスは弟子たちに言われた、「罪の誘惑が来ることは避けられない。しかし、それを
　　きたらせる者は、わざわいである。これらの小さい者のひとりを罪に誘惑するよりは、
　　むしろ、ひきうすを首にかけられて海に投げ入れられた方が、ましである。あなたがたは、
　　自分で注意していなさい。もしあなたの兄弟が罪を犯すなら、彼をいさめなさい。そして
　　悔い改めたら、ゆるしてやりなさい。もしあなたに対して一日に七度罪を犯し、そして七度
　　『悔い改めます』と言ってあなたのところへ帰ってくれば、ゆるしてやるがよい」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　17章1～4節）


あなたにとって『罪』とはどのようなものでしょう。決められたことを守らずにそれを犯すならば罰せ
られます。けれども、その規範は人によって、また地域によって、時には時代によって異なってい
ます。自分は正しいつもりでも、時には知らずにルールを破って罰せられることもあれば、自分の
規範によって人を裁いてしまうこともあるのです。わたしたちがイエス･キリストと出会い、神がおら
れることを知ったとき、わたしたちはこの世のルールの根底に神の思いがあることに気がつきます。
すなわち、わたしたちがこの世のルールを完全に守っていたとしても不安があり、自分の中に欠け
があることに気がつくのです。わたしたちがこの世に生きていればいろいろな規範にさらされ、時に
は責められ傷つくことがあるのは当然のことです。神はわたしたちにイエス･キリストを通し、神から
離れて生きることが罪であることを教え、神に立ち返るように教えてくださっています。神はわたした
ちにイエス･キリストの十字架を通して、罪の赦しと神と共にあることの平安を与えてくださいました。
わたしたちは、自分の正しさを主張し人を裁くのではなく、主がしてくださったように赦し、また受け入
れていくことが求められており、実はそれによって心の平安だけではなく大きな喜びも与えられていく
のです。

悔い改める者の赦し　（ルカによる福音書　17章1～4節）

　2019年9月22日礼拝にて