『神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を
　　信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に
　　つかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われる
　　ためである。彼を信じる者は、さばかれない。信じない者は、すでにさばかれている。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　3章16～21節）


　わたしたちがこの世の生活の中で、抱え込んでいる重荷と思い煩いを捨てて平安を手に入れる
のは、とても難しいことです。けれども、この世の造り主を認め、その思いを知ることができると、
自分がすべてを背負わなくてもよいことを知ることができ、また、神はわたしたちのことを知ってい
てくださり、わたしたちと共に歩み、責任を持って導いてくださることを知ることができるのです。人
は繰り返される毎日のいろいろな人との交わりを通して、何とか自分を守ろうとし、自分の持ってい
る力や知恵によって人を押しのけ、また妥協しながら生きています。けれども元気なときは良くって
も、人に責められたり弱っているときには、心が不安と恐れでいっぱいになってしまいます。しかし、
神はそれぞれの時代に自らをあらわし、神を信頼して生きることの幸いを示されました。やがてイ
エス・キリストが神のひとり子としてこの世に生まれ、神がどのようにわたしたちを愛してくださってい
るかを教えてくださったのです。このイエス・キリストこそわたしたちが、神の前に安心して立つことの
できる救い主であると信じることによって、自分の罪や失敗を恐れるのではなく、それを十字架によっ
て赦し、新しい命に生かしてくださる神を喜ぶ者となることができるのです。この神の前に立つことの
できる確信と、神に愛され受け入れられていることを信じる信仰による平安こそが、永遠の命の約束
なのです。

永遠の命を持つ　（ヨハネによる福音書　3章16～21節節）

　2019年8月4日礼拝にて