『わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも
　　互に愛し合いなさい。人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな
　　愛はない。あなたがたにわたしが命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友で
　　ある。・・・あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだので
　　ある・・・・。これらのことを命じるのは、あなたがたが互に愛し合うためである。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　15章12～17節）


　今年も半分が過ぎようとしています。生きているといろいろなことが起こり、気がつけば目先の
困難に流され、大切なものを見失ってしまいそうになります。神がおられることを信じ、愛されて
いることを喜びそれを土台としていたはずなのに、現実の重荷によって心が弱くなり、不安に支
配されてしまうのです。神はイエス・キリストをわたしたちに遣わしてくださり、神の確かな約束を
与えてくださいました。それはわたしたちがこの世を生きていくための愛のメッセージであり、重
荷を下ろして平安を得るための力でした。すなわち、わたしたちが誤りの無い存在となることを
求められたのではなく、どんなに弱く小さな存在であっても、自分の弱さを認め神を信頼して生き
ていくことを教えてくださったのです。人々はいろいろな神の約束を心にとめ、その戒めを守ろう
としてきましたができませんでした。イエス・キリストは神のひとり子としてこの世に来て下さり、
『わたしがあなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい』と教えられました。神は
わたしたちをわかっておられ、何を必要としているかを知っておられたのです。わたしたちは義
務や責任に縛られて生きているのではなく、イエス・キリストが十字架で顕してくださった神の愛
と罪の赦しによって、神を喜びながら生きることができるのです。神はわたしたちに何かを求め
られたのではなく、まず愛してくださったのです。わたしたちも神に愛され、赦されたものとして
隣人を愛しまた赦して行こうではありませんか。

互いに愛し合いなさい　（ヨハネによる福音書　15章12～17節）

　2019年6月30日礼拝にて