『・・・・・「エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を
　　待っているがよい。すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは
　　間もなく聖霊によって、バプテスマを授けられるであろう」。・・・彼らに言われた、
　　「時期や場合は、父がご自分の権威によって定めておられるのであって、あなたがた
　　の知る限りではない。ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、
　　エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるで
　　あろう」。。・・・・・』
　　　　（使徒行伝　1章3～8節）


　イエス・キリストは十字架の苦しみを受けられた後、自分の生きていることを数々の確かな
証拠によって示し、四十日にわたって弟子たちに現れ神の国のことを語られました。弟子た
ちにとってイエス・キリストは、どこまでもこの世において自分たちと共に歩んでくださる方だと
思っていたのに、この世を去り、また復活してくださったのですから、弟子たちにとっての驚き
と混乱はとても大きなものであったはずです。けれどもわたしたちにとってこの永遠の御国を
知ることは、わたしたちがこの世で力強く生きていくためにはとても大切なことだったのです。
神の国についてはそれまでも語っておられましたが、神の支配の中に生きるということは、わ
たしたちの知恵やがんばりによるのではなく、むしろ聖霊なる神がわたしたちの内にあってわ
たしたちを教え導いてくださちることが必要なのです。そのために主は弟子たちに『約束を待
て』と言われました。すなわち『ただ、聖霊があなた方にくだる時、あなた方は力を受けてわた
しの証人となる。』と約束を与えてくださったのです。わたしたちのなすべきことは、主の復活を
信じ与えられている約束を待ち望むことです。聖霊の働きによってこそ、わたしたちは主と共
に生きることが出来るのです。イエス・キリストによって与えられた罪の赦しと永遠の命の希望
を持って、この喜びと平安を宣べ伝えていこうではありませんか。

主の約束を待つ　（使徒行伝　1章3～8節）

　2019年6月2日礼拝にて