『・・・・・すなわち、わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、
　　　　　わたしの肢体には別の律法があって、わたしの心の法則に対して戦いをいどみ、
　　　　　そして、肢体に存在する罪の法則の中に、わたしをとりこにしているのを見る。
　　　　　わたしは、なんというみじめな人間なのだろう。だれが、この死のからだから、
　　　　　わたしを救ってくれるだろうか。わたしたちの主イエス・キリストによって、神は
　　　　　感謝すべきかな。このようにして、わたし自身は、心では神の律法に仕えているが、
　　　　　肉では罪の律法に仕えているのである。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（ローマ人への手紙　7章20～25節）


何があるか先のことはわからないわたしたちにとって、見えない新型コロナウィルスは脅威です。
けれどももっと大きな危険はこの世のことに心を奪われて、神を見失ってしまうことです。人類の
歴史の中で人と人との争いによって多くの命が失われましたが、それ以上に災害や病気によって、
もっと多くの人々の命が失われています。しかし、命は神に属するものであり、すべての人はこの
世を去り主の前に立つことになるのです。今日は、わたしたちの内にある思いがテーマです。良い
思いを持っていてもそれを行う力がないのは、心では神に従おうとしていても、現実には罪の律法
に仕えてしまっているからであり、だからこそイエス･キリストによる十字架の救いが神からの大きな
恵みなのです。自分だけで考えていると、人を責めてしまったり、自分を責めることになります。わた
したちは、命を与え愛し導いてくださる神がおられることを知っているからこそ、内にある弱さを自覚
しても希望を持つことができるのです。

わたしたちの内にある善と悪　（ローマ人への手紙　7章20～25節）

　2020年3月1日礼拝にて