『神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇46篇1節）


　東日本大震災から９年がたとうとしています。突然の地震と津波、そして原発の事故によって
多くの人々の生活が一変しました。今もその影響に苦しんでいる人々がいます。何が起こるか
わからないのがこの世ですが、神がわたしたちの避け所であり、力であることは大きな慰めです。
台風や大雨による災害だけでなく、今は見えない新型コロナウィルスによる日常の制限が世界
に広がっています。このように、揺れ動くこの世であるからこそ、動くことのない土台と絶えること
のない慰めが必要なのです。人の歴史を通して、病と災害は終わることのない戦いであることを
教えられていますが、わたしたちはすぐにそれを忘れて安心してしまうのです。神はわたしたちに、
何を教えようとされているのでしょうか。わたしたちが人の知恵によって生き方を決めるのではなく、
どんな時にもすぐそばにいてくださる神がおられることを信じる事によって、何によっても失われる
ことのない安心を得ることができるのです。 弱いわたしたちですが、共にいてくださる神によって、
不安や恐れを感じている人々、そばにいる人々に対して、慰めと励ましの器とさせていただこう
ではありませんか。

避け所、また力なる神　（詩篇　46篇1節）

　2020年3月8日礼拝にて