『・・・・・　そこで、あなたがたが知らずに拝んでいるものを、いま知らせてあげよう。
　　 この世界と、その中にある万物とを造った神は、天地の主であるのだから、手で
　　造った宮などにはお住みにならない。また、何か不足でもしておるかのように、
　　人の手によって仕えられる必要もない。神は、すべての人々に命と息と万物とを
　　与え、また、ひとりの人から、あらゆる民族を造り出して、地の全面に住まわせ、
　　それぞれに時代を区分し、国土の境界を定めて下さったのである。こうして、人々が
　　熱心に追い求めて捜しさえすれば、神を見いだせるようにして下さった。事実、
　　神はわれわれひとりびとりから遠く離れておいでになるのではない。われわれは
　　神のうちに生き、動き、存在しているからである。 ・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　17章22～31節）


　パウロのアテネの人々に対するメッセージは、人の作った神ではなく、人を創られた神を知らせる
というものでした。わたしたちの住んでいる日本においても、いろいろな物や人を神として祀ることが
頻繁に行われ、わたしたちはそういったものに、知らず知らずの間に縛られてしまっています。けれ
どもわたしたちは、世界をつくり、わたしたちに命を与えてくださっている神を見上げる事によって、
自由が与えられ、安心を得ることができるのです。魚釣りの基本は、魚のいるところで行うことです。
創り主である神を求めるときも、人が作った物や場所に行くのではなく、わたしたちを愛し、いつも
見守っていてくださる主を認めることによって、平安が与えられ、確信へと導かれていくのです。

わたしたちは、どんなにたくさんの人がいたとしても、みんな違う人生を生きていきます。同じ人生
ではないのです。一人一人を愛を持って導き、それぞれの人生に意味を与え、豊かに用いてくだ
さるのがわたしたちの神であり、その神の愛を示してくださったのがイエス・キリストなのです。あな
たがどんな人生を歩んでいたとしても、そこには神の愛が注がれ、あなたでなければならない理由
を用意してくださっているのです。

神のうちにいるわたしたち　（使徒行伝　17章22～31節）

　2018年9月30日礼拝にて