『・・・・・ある安息日に、わたしたちは町の門を出て、祈り場があると思って、
　　川のほとりに行った。そして、そこにすわり、集まってきた婦人たちに話をした。
　　ところが、テアテラ市の紫布の商人で、神を敬うルデヤという婦人が聞いていた。
　　主は彼女の心を開いて、パウロの語ることに耳を傾けさせた。そして、この婦人も
　　その家族も、共にバプテスマを受けたが、その時、彼女は「もし、わたしを主を
　　信じる者とお思いでしたら、どうぞ、わたしの家にきて泊まって下さい」と懇望し、
　　しいてわたしたちをつれて行った。 ・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　16章6～15節）


　各地でキリストを証していたパウロは、聖霊に導かれてトロアスに向かいます。そこでパウロは、
｢・・・わたしたちを助けて下さい」と懇願するマケドニヤ人の幻を見、それが主の導きであると確
信して、マケドニヤのピリピへと向かうことになります。さらに神はそこでパウロをルデアという婦
人と出会わせてその心を開き、語る言葉に耳を傾けさせ救いへと導かれます。人々の心は、巧
みな言葉や熱心な行為によって開かれるわけではありません。むしろわたしたちが神の語りかけ
に耳を傾け、その導きに自らを委ねていく時に、神は人々の心を開き、神の言葉を受け入れさせ
てくださるのです。わたしたちは、自分が願っているように事が進まないと不安になり、そこに自分
の判断の間違いや、もしかすると嫌われてしまっているのではないかと考えてしまいます。けれど
もむしろ、何度も神様のわたしたちに対する訓練を経験していくとき、どのような状況にあっても主
が愛を持ってわたしたちを導き、用いようとしてくださっていることを信じることができるようになるの
です。みなさんにとって信仰の土台は何でしょう？　聖書の知識でしょうか？。それとも、学んだ信
仰の行為でしょうか？どれも軽んじてはいけませんが、共にいてわたしたちを教え導いてくださって
いる神に心を開き、従うことが大切であることは言うまでもありません。

こころを開く主のことば　（使徒行伝　16章6～15節）

　2018年9月23日礼拝にて