『・・・・・「ペテロよ。立って、それらをほふって食べなさい」。ペテロは言った、「主よ、
　　それはできません。わたしは今までに、清くないもの、汚れたものは、何一つ食べた
　　ことがありません」。すると、声が二度目にかかってきた、「神がきよめたものを、
　　清くないなどと言ってはならない」。こんなことが三度もあってから、その入れ物は
　　すぐ天に引き上げられた。ペテロが、いま見た幻はなんの事だろうかと、ひとり思案に
　　くれていると、ちょうどその時、コルネリオから送られた人たちが、シモンの家を尋ね
　　当てて、その門口に立っていた。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　10章10～22節）


　神は私たちから遠く離れておられるのではなく、すぐ近くにいてくださり、いつも私たちに寄り添い
語りかけてくださっています。けれども私たちは目の前の現実にとらわれ、共にいてくださる主をす
ぐに忘れてしまうのです。私たちが主に信頼し神の語りかけを待ち望むとき、神が私たちに、聖書
を通して、また時には人の言葉や幻を通して、またいろいろな事象を通して語りかけ、チャレンジを
与えてくださることを知ることができます。ペテロが空腹を感じながらうとうとしていたとき、神は夢を
通して幻を見せました。しかも何度も同じ夢を見せたのです。ペテロがその意味を考えていたとき、
主の遣わされたコルネリオの使いが家にやってきました。ペテロは立ち上がり主の導きを確信し、
使いと共に出かけていきます。私たちにも神はいろいろな方法で語りかけ、気をつけて振り返るなら
ばわかるように導いてくださっています。神を知らない人はそれを運にしたり、人徳にして理解しよう
としますが、私たちが神を知り、神の思いを理解していく中で、神がどんなときにも共にいてくださり
最善の導きをしてくださることを理解し、信じることができるようにしてくださるのです。今年の夏もい
ろいろなことがあると思いますが、主が私たちに語りかけてくださっていることを忘れずに、どんな
ことがあっても、そこに主も共におられ、わたしたちの進むべき道に導いてくださることを信じようで
はありませんか。『わたしは決してあなたを離れずあなたを捨てない』と言われた主の約束をどこま
でも信じ、主と共に生きようではありませんか。

幻を通しても働かれる神　（使徒行伝　10章10～22節）

　2018年7月29日礼拝にて