『・・・・・そこで主が彼に言われた、「立って、『真すぐ』という名の路地に行き、
　　ユダの家でサウロというタルソ人を尋ねなさい。彼はいま祈っている。彼は
　　アナニヤという人がはいってきて、手を自分の上において再び見えるように
　　してくれるのを、幻で見たのである」。・・・・・しかし、主は仰せになった、
　　「さあ、行きなさい。あの人は、異邦人たち、王たち、またイスラエルの子らにも、
　　わたしの名を伝える器として、わたしが選んだ者である。わたしの名のために
　　彼がどんなに苦しまなければならないかを、彼に知らせよう」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　9章10～22節）


　記録的な暑さが続いており、体調を崩されている方もおられることでしょう。暑さだけでなく、
病や仕事、災害と闘っておられる方にとっては、それ以上につらく苦しいことと思います。今
日は『祈りの力』と題をつけましたが、もちろん祈りは神との交わりであり、その力は神にあ
ります。わたしたちが背負っている雑事を捨て、神を信頼して一歩を踏み出すことによって、
神を近く感じることができるのです。パウロが復活の主に出会って自分の過ちに気がついた
時、自分のすべてを明け渡して神の前に出ました。すなわち祈ったのです。神は彼のために
アナニヤという人物を用意してくださり、彼に神の存在だけでなく、すべてのものを持って愛し
導かれる力強い働きをお見せになったのです。共に働かれる神を知らなかったとき、彼は自
分の知識と行動に頼っていましたが、イエス・キリストと出会ったとき、新しい力に満たされて
癒されるされると同時に、神からの使命を握り立ち上がることができたのです。その使命には
大きな苦しみが伴っていましたが、それに勝る喜びがあふれていたのです。神はわたしたち
一人一人にも失敗と思えるような痛みを用意されますが、それを通して神と向き合い、喜びの
人生に導かれるならば素晴らしいことです。しかも人を用意し、またわたしたちも用いてくださ
るのです。自分だけを見て煮詰まるのではなく、神の大きな働きを受け止め期待していこうで
はありませんか。

祈りの力　（使徒行伝　9章10～22節）

　2018年7月22日礼拝にて