『・・・・・ところが、アナニヤという人とその妻サッピラとは共に資産を売ったが、共謀して、
　　その代金をごまかし、一部だけを持ってきて、使徒たちの足もとに置いた。そこで、ペテロ
　　が言った、「アナニヤよ、どうしてあなたは、自分の心をサタンに奪われて、聖霊を欺き、
　　地所の代金をごまかしたのか。売らずに残しておけば、あなたのものであり、売ってしまっ
　　ても、あなたの自由になったはずではないか。どうして、こんなことをする気になったのか。
　　あなたは人を欺いたのではなくて、神を欺いたのだ」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　5章1～11節）


　弟子たちが聖霊に満たされた後、神はいろいろな方法を通してその力を示されました。人が神を
認め、神を畏れることによって、神への祈りは力あるものとなり、人々の生活は揺るぐことのない確
信を持ったものへと変わって行ったのです。そんな中、アナニヤとその妻サッピラは、先にバルナ
バが自分の畑を売ってその代金を使徒たちのところへ持って行ったことを知り、自分たちも資産を
売り、弟子たちのところにその代金を持っていきました。ところが彼らは、その代金をごまかしてしま
ったのです。聖霊はこの事をペテロに示し、人々の心には神を畏れる心が起こされていきました。
すなわち神は「 あなたは人を欺いたのではなくて、神を欺いたのだ」と示し、人々を教えられたの
です。わたしたちも神を信じ神を畏れているつもりで、人をだましてしまうことがあります。だからこそ、
神がそのすべてを知り、刈り取りを求められることを決して忘れてはならないのです。誰の前であっ
ても、神がその背後にあってわたしたちを見守り、そして導いてくださることは変わることのない事実
です。ですから、新しい歩みをするために、人ではなく神を見上げてその約束に堅く立ち、神の栄光
を信じて待ち望もうではありませんか。すべてを知り、どんな時にも、わたしたち自由を与えてくださ
る神は、わたしたちの内にあって共に歩んでくださっているのですから。

神を欺いてはいけない　（使徒行伝　5章1～11節）

　2018年6月3日礼拝にて