『・・・・・すると、主人は彼に答えて言った、『悪い怠惰な僕よ、あなたはわたしが、
　　まかない所から刈り、散らさない所から集めることを知っているのか。それなら、
　　わたしの金を銀行に預けておくべきであった。そうしたら、わたしは帰ってきて、
　　利子と一緒にわたしの金を返してもらえたであろうに。さあ、そのタラントをこの
　　者から取りあげて、十タラントを持っている者にやりなさい。おおよそ、持っている
　　人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも
　　取り上げられるであろう。この役に立たない僕を外の暗い所に追い出すがよい。
　　彼は、そこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう』。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　25章24～30節）


　神はイエス・キリストを通して、わたしたちの賜物についても教えてくださっています。ミナの
たとえでは一人一人に与えられたのは同じ１ミナでしたが、タラントのたとえでは与えられる
賜物に違いがありました。もしわたしたちが一人だけで生きる存在であったら、与えられた賜
物の大きさが、人生に大きな違いをもたらしたかもしれませんが、神はわたしたちを互いに
支えあい愛し合う存在として導いてくださっているのです。身体がいろいろな部分で出来てお
り、見えても見えなくても、大きくても小さくても、それぞれが大切な存在であるように、わたし
たち一人一人の存在には意味があって必要とされているのです。神がわたしたちに求めて
おられるのは、どんな事なのでしょう。ある者は与えられたものを用いて、さらに多くのものを
手に入れ主人にほめられました。けれども失うことを恐れタラントを土に埋めてしまっていた
者は、主人に叱られすべてを失ってしまいます。たとい自分で賜物を用いることが出来なくて
も、誰かに賜物を引き出し用いてもらうことは出来るのです。もしかすると 自分には賜物が
無いように見えても、だれかをはげまし立たせることが出来るかもしれません。神はわたした
ちが神を信じ自分自身を神にささげていくことを求めておられます。なぜなら、あなたが何も
持たず出来なくても、神はあなたを喜び、用いることが出来るからです。

タラントのたとえ　（マタイによる福音書　25章24～30節）

　2019年3月31日礼拝にて