『 ・・・・・  イエスは女に答えて言われた、「この水を飲む者はだれでも、
　　またかわくであろう。しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、
　　かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、
　　永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　4章13～14節）


　わたしたちの人生の土台は命であり、その命を守り導くことが人生の目的となります。そして、
この世に生きるわたしたちにとって、命を守るためには互いに仲間と助け合うことが必要とされ
ています。すなわち社会は、弱い人が生きていくためになくてはならないものなのです。けれども
命を守るはずの社会にも格差は存在し、弱い立場の者は、時には命の危険にさらされることに
なります。それは人と人との争いや飢餓であったり、貧しさや無知から来る病であることもありま
す。けれどもこの世界の造り主である神は、わたしたちに、この世の見えるものによってだけ生き
るのではなく、神を知り、神の愛を知ることによってもっと大切な土台があることを教えてくださって
いるのです。イエスはサマリヤの女に、心の渇きを癒す尽きることのない泉の存在を教えられまし
た。それは神を知り、その深い愛を知ることによって与えられる、命の満足、魂の平安でした。目
の前の現実によってもたらされる不安や恐れに流されるのではなく、どんな時にも共にいて励まし
支えてくださる父なる神を認め、信頼して立ち上がることによって平安が与えられ、喜びに満たさ
れていくのです。あなたは、主の約束された命の泉によって、平安を得ておられるでしょうか。今
一度泉を確認し、それを見えなくしているものがあるならば取り除き、尽きることのない命の泉の
恵みに生きようではありませんか。

命に至る水　（ヨハネによる福音書　4章13～14節）

　2019年3月17日礼拝にて