『 ・・・・・そして手を口にあてて水をなめた者の数は三百人であった。残りの民はみな
　　ひざを折り、かがんで水を飲んだ。主はギデオンに言われた、「わたしは水をなめた
　　三百人の者をもって、あなたがたを救い、ミデアンびとをあなたの手にわたそう。
　　残りの民はおのおのその家に帰らせなさい」。そこで彼はかの三百人を留めおき、
　　残りのイスラエルびとの手から、つぼとラッパを取り、民をおのおのその天幕に帰らせた。
　　時にミデアンびとの陣は下の谷の中にあった。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（士師記　7章2～8節）


　わたしたちがいろいろな問題に直面するとき、それを解決するためにいろいろな人や知識に頼り
ます。けれども実際には、何とかしなければと思っても、行動することが出来ず、そのままになって
しまうことも多くあります。イスラエルがミデアン人の手によって虐げられていた時、ギデオンはミデ
アン人を恐れて、酒ぶねの中で麦を打っていました。そのとき主の使いがギデオンに現れ　「勇者よ、
主があなたとともにおられます。」、と声をかけたのです。やがて主に導かれて立ち上がったギデオ
ンに対し、｢あなたの率いる民は多すぎる。恐れているものはみな帰らせなさい。」と三万二千人いた
民の中の二万二千人を帰し、さらに「まだ多すぎる。」と残った一万人の中の三百人を選んでミデア
ン人に向かわせられます。それは人々が自分の力を誇ることがないためであり、すべての人が共に
働かれる神を信じるようになるためでした。現代において、どんなに情報が共有され、いろいろなもの
が便利になったとしても、人は昔も今も変わることのない弱さと愚かさを抱え、明日もわからない命を
生きています。ギデオンに語りかけ、共に戦ってくださった神はわたしたちに対しても愛を持って近付
き、語り続けてくださっています。今あなたが恐れているのは何でしょう。直面している問題がどんなに
大きくて、深刻であっても、神があなたと共に いてくださるのです。わたしたちも共にいてくださる神に
よって恐れから開放され、自由と喜びに溢れた人生を歩ませていただこうではありませんか。

ギデオンの300人　（士師記　7章2～8節）

　2019年1月27日礼拝にて