『 ・・・・・主の言葉がわたしに臨んで言う、「わたしはあなたをまだ母の胎に
　　つくらないさきに、あなたを知り、あなたがまだ生れないさきに、あなたを聖別し、
　　あなたを立てて万国の預言者とした」。その時わたしは言った、「ああ、主なる神よ、
　　わたしはただ若者にすぎず、どのように語ってよいか知りません」。しかし主は
　　わたしに言われた、「あなたはただ若者にすぎないと言ってはならない。だれにでも、
　　すべてわたしがつかわす人へ行き、あなたに命じることをみな語らなければならない。
　　彼らを恐れてはならない、わたしがあなたと共にいて、あなたを救うからである」と
　　主は仰せられる。・・・・・』
　　　　　　　　（エレミヤ書　1章4～8節）


　わたしたちに神が求めておられるのはわたしたちが幸せになることです。その幸せは時や状況に
よって変わるものではなく、どんな中でも失われることのない神の平安と喜びです。神はエレミヤを
遣わすにあたって、彼が母の胎に造られる前から知り、生まれない先に聖別して預言者として立てた
ことを教えられました。わたしたちは自分が神を知り、神と共に生きる決断をしたときから神との関係
がはじまると考えますが、神はわたしたちが意識するずっと前から、わたしたちとかかわってくださって
いるのです。そのことを理解していないと、自分の弱さを気にしてしまい、わたしは出来ない、だめだと
あきらめてしまうのです。けれども神はそんなわたしたちに対して、あなたの弱さや能力が問題なので
はなく、神が共にいてくださること、救いが主によることを信じ、恐れずに神に従うことを求めておられる
のです。現代においても情報伝達が便利になり、人を介さないで生活することが出来るようになってき
ました。けれども便利な方法によってではなく、いろいろな痛みや犠牲を伴った愛の交わりこそが大切
なのです。すなわち、自分が誰かに必要とされており、また、誰かに愛され支えられていることを知るこ
とが、幸せの土台なのです。主がわたしたちのために命まで捨てて、その愛を示してくださったように、
わたしたちもこの主の救いを告げ知らせるために、今立ち上がろうではありませんか。

主の救いと派遣　（エレミヤ書　1章4～8節）

　2019年1月20日礼拝にて