『・・・ イエスは答えて言われた、「神を信じなさい。よく聞いておくがよい。だれでもこの山に、
動き出して、海の中にはいれと言い、その言ったことは必ず成ると、心に疑わないで信じるなら、
そのとおりに成るであろう。そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでに
かなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。』
（マルコによる福音書 11章22～26節）
イエス・キリストは弟子たちに、いろいろな場面を通して「神を信じる」ことの大切さを教えられました。
神を正しく理解し、その思いに応えて立ち上がることは、なかなか難しく、つい自分の思いに流されて
しまうからです。すなわち弟子たちに繰り返し、目には見えなくても見ていてくださる神がおられること、
また、わたしたちに思いを与え、実現へと導いてくださる神が共に働いてくださることを教えられたの
です。最初はイエス・キリストに力があると考えていたであろう弟子たちも、やがてイエス・キリストと共
におられる神の力を認め、さらには自分の内にも神が共にいてくださることを理解し、自分たちも、神
の手によって豊かに用いられることを信じ、従うことが出来るようにされたのです。主は「言ったことは
必ず成ると信じて疑わないなら」と教えられましたが、その土台は神の全能を信じることにあります。
わたしたちがその力にだけ興味を持ち、安易に神に近づく時、サタンも巧妙にわたしたちに近づき、
御言葉を持ってわたしたちを惑わしてきます。そして、知らぬ間に神の御心が成ることよりも、自分の
願いが実現することを優先し、求めてしまうのです。だからこそ神の前に立つ時、自分自身の心を神
の前にさらけ出して点検し、神に全てを委ねきった上で求めることが大切なのです。わたしたちが神
の前に取り扱われる時、わたしたちは安心して主の前に立ち、神の力を信じてどんなことでも求める
ことが出来るのです。全てを知った上でわたしたちの全てを受け入れてくださっている神を信じ、従わ
せていただきましょう。