『主はわたしの光、わたしの救だ、わたしはだれを恐れよう。主はわたしの命のとりでだ。
　　わたしはだれをおじ恐れよう・・・なおわたしはみずから頼むところがある。わたしは一つの
　　事を主に願った、わたしはそれを求める。わたしの生きるかぎり、主の家に住んで、主の
　　うるわしきを見、その宮で尋ねきわめることを。それは主が悩みの日に、その仮屋のうちに
　　わたしを潜ませ、その幕屋の奥にわたしを隠し、岩の上にわたしを高く置かれるからである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　27篇1～5節）


　イエス･キリストはよみがえられた後、弟子たちに何度も姿を現し、自らが生きていることを示されました。
やがて主は、多くの人に見守られながら天に帰られましたが、それを見ていた人の中にも疑う人はいまし
た。イエス･キリストが天に帰られた後、弟子たちは主が命じられたように、約束の賜物を祈り待ち望みま
した。神はわたしたちを愛してくださると同時に、忍耐を持って待ち続けてくださり、わたしたちが心から求
めさえすれば決して奪われることの無い神の平安を与えてくださると約束してくださったのです。すなわち、
わたしたちが自分に頼ることをあきらめ、神が共にいてくださることを認め受け入れていくことによって、神
が共にいてくださるという確信を持つことができるようにしてくださったのです。これはいつの時代にも変わる
ことのない神の約束であり、ダビデもいろいろな困難と直面しながらも、共にいてくださる神をどんな時にも
認め、神の平安に守られることによって、その生涯を全うしていったのです。わたしたちも今、いろいろな課
題によって不安や恐れに包まれています。気が付けば神ではなく、目に見える人やこの世の知恵によって
そこから逃れようとしてしまいます。けれども大切なのは、わたしたちを愛して、どんな時にも共にいてくださ
る主がおられることを認め、すべての思い煩いと重荷を主の前に委ねきることなのです。わたしたちはどん
な時にも、主によって希望を持つことができるからです。

悩みの日の希望　（詩篇　27篇1～5節）

　2017年5月21日礼拝にて