『・・・ ペテロはこの弟子を見て、イエスに言った、「主よ、この人はどうなのですか」。
　　イエスは彼に言われた、「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、
　　わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか。あなたは、
　　わたしに従ってきなさい」。・・・』
　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　21章21～22節）


　イエス･キリストの十字架の死と復活は、神がわたしたちを愛して下さっているだけでなく、罪を赦し、
かけがえのない存在としてわたしたちを立ててくださっていることを教えてくれました。弟子たちは主に
選ばれただけではなく、主と共に歩むことによって人の弱さと神の大きさを学び、さらにわたしたちの
想像をはるかに超えた、 神の愛の計画を知ることが出来たのです。ペテロは主の十字架に直面し、
自分の弱さを思い知らされました。主に対する思いがあってもそれを行うことができず、むしろ、ごま
かし逃げてしまったのです。イエス･キリストはそんなペテロに対して近づき、慰めと励ましの言葉をか
けてくださいました。そのような中ペテロは、一緒にいた仲間を気遣い、『この人はどうなのですか』と
主にたずねます。神はわたしたちを愛し、みんなを等しく愛してくださると同時に、一人一人をかけが
えのない存在として導いてくださっています。主は『あなたはわたしに従ってきなさい』と語られ、みんな
一緒にでは無く、ペテロ自身が主に従う決断をすること求められました。わたしたちが主と出会うため
に、誰かによって導かれるのは当然ですが、やがては主と出会い、人ではなく主に従うものとされてい
くのです。あなたは主の招きに応えているでしょうか。それとも人を見てしまっているでしょうか。主はど
んなときにもわたしたちに近づき、招いてくださっています。主の愛を信じ、主と共に歩むものとさせて
いただきましょう。

あなたはわたしに従ってきなさい　（ヨハネによる福音書　21章21～22節）

　2017年5月7日礼拝にて