・・・ 神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、
  万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。・・・
                                 (ローマ人への手紙 8章28


 わたしたちは国も家庭環境も自分で選べるわけではなく、限られた人生を与えられた時代の中で
生きています。しかし神はイエス・キリストを通して、わたしたちの土台がこの世の環境や物にあるの
ではなく、造り主にあることを教えています。すなわち、わたしたちを愛し命を与えてくださった神は、
どんな状況の中にあってもわたしたちを守り、教え、そして用いてくださることができます。このことを
経験し信じることができた時、わたしたちはどんな人生を生きていても、それを心から感謝し喜ぶこと
ができるのです。  パウロは与えられた生涯の中で、神を求めその救いを切望してきました。しかし
彼の行いや学びによっては、平安はおろか、救いの確信を得ることはできませんでした。けれどもパ
ウロはその中でイエス・キリストと出会い、自分の本当の姿を認め、十字架が自分のためであったこ
とを理解し、受け入れることができたのです。それによって弱さや失敗ではなく、神がイエス・キリスト
を通して与えてくださっている約束を無視し、自分の知恵や力に頼ることが、平安を遠ざけていたこと
に気付くことができたのです。わたしたちも一人一人神によって命を与えられ、使命が与えられていま
す。それがどのような困難を伴っていたとしても、主がわたしたちと共におられることを実感することが
できたならば、そこに自由と喜び、そして平安が与えられないはずはありません。『わたしは決してあな
たを離れずあなたを捨てない。』と約束してくださっている主が、どんな時にも共にいてくださり、すべて
を恵みに変えてくださることを日々体験させていただこうではありませんか。

すべてを恵みにかえてくださる神 (ローマ人への手紙 8章28節)

 2017年4月30日礼拝にて
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