『・・・・・さて、イエスと共に刑を受けるために、ほかにふたりの犯罪人も引かれていった。
　　されこうべと呼ばれている所に着くと、人々はそこでイエスを十字架につけ、犯罪人たちも、
　　ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけた。そのとき、イエスは言われた、「父よ、彼らを
　　おゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」。人々はイエスの着物を
　　くじ引きで分け合った。民衆は立って見ていた。役人たちもあざ笑って言った、「彼は他人を
　　救った。もし彼が神のキリスト、選ばれた者であるなら、自分自身を救うがよい」。兵卒どもも
　　イエスをののしり、近寄ってきて酢いぶどう酒をさし出して言った、「あなたがユダヤ人の王
　　なら、自分を救いなさい」。イエスの上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札がかけて
　　あった。・・・・・』
　　　　　（ルカによる福音書　23章32～38節）


　わたしたちは、日々いろいろな事を経験します。そして、自分自身の事でなかったとしても、家族や
親しい友人、また身近な人々に起こる出来事は、わたしたちの生き方に影響を与えます。すなわち、
わたしたちが経験した出来事によって自分の土台が明確になり、新しい一歩を踏み出す力となるの
です。神はわたしたち一人一人に、イエス・キリストの生涯、その十字架による約束を与えてください
ました。神に愛されているだけではなく、神がわたしたちと共にいてくださり、わたしたちを用い、それ
によって喜びを与えてくださるのです。わたしたちがイエス・キリストと出会い、わたしたちに対する神
の愛と、イエス・キリストの救いを経験すると、神を知らなかった時と生き方が変わってきます。主の
十字架こそが、わたしたちの土台なのです。十字架につけられた二人の犯罪人は、イエスと共に十
字架につけられましたが、神はその彼らを通して、神の愛とその救いの大きさを世界中の人々に示
してくださいました。今もわたしたちはイエス・キリストの十字架を通して神の思いを確認し、どのような
中にあっても主にある希望を持つ事が出来るのです。主の十字架の苦しみを思いつつ、与えられた
恵みの約束を心から感謝しようではありませんか。

主と共に生きる　（ルカによる福音書　23章32～38節）

　2018年3月25日礼拝にて