『イエスが宮から出て行かれるとき、弟子のひとりが言った、「先生、ごらんなさい。
　　なんという見事な石、なんという立派な建物でしょう」。イエスは言われた、「あなたは、
　　これらの大きな建物をながめているのか。その石一つでもくずされないままで、他の
　　石の上に残ることもなくな またオリブ山で、宮にむかってすわっておられると、ペテロ、
　　ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかにお尋ねした。「わたしたちにお話しください。いつ、
　　そんなことが起るのでしょうか。またそんなことがことごとく成就するような場合には、
　　どんな前兆がありますか」。そこで、イエスは話しはじめられた、「人に惑わされないよう
　　に気をつけなさい。・・・・・』
　　　　　（マルコによる福音書　13章1～6節）


　この冬は寒い日が続きましたが、ようやく春めいてきました。季節を感じながら生活していると、
いろいろな出来事に忍耐を持って受け止めることが出来るようになります。同じように見えても人
は与えられた時代の中で、それぞれが異なった人生を生きていきます。その人生の中で大切なの
が、揺るぐことのない土台なのです。わたしたちをこの世に遣わしてくださっている神は、イエス・キ
リストの十字架を通して、すぐそばにいてくださる主にある希望を約束してくださっているのです。

だからこそ、限りのあるこの世のものや人に望みを置くのではなく、変わることのない神の約束を、
日々の歩みの土台にしなければならないのです。わたしたちは目に見えるものや、力があり少々
のことでは変わりそうにないものに、安心を感じ頼ってしまいやすいのです。主の弟子たちもまた、
イエス・キリストを尊敬し頼ると同時に、この世のいろいろなものに影響されていたのです。あなたは
何を信じ、何を頼って生きておられるでしょうか。神を知っていることで安心してしまうのではなく、神
と共に生きていくことを土台としようではありませんか。

人に惑わされないように気をつけなさい　（マルコによる福音書　13章1～6節）

　2018年3月18日礼拝にて