『神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、
　　たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。たといその水は
　　鳴りとどろき、あわだつとも、そのさわぎによって山は震え動くとも、われらは恐れ
　　ない。一つの川がある。その流れは神の都を喜ばせ、いと高き者の聖なるすまいを
　　喜ばせる。神がその中におられるので、都はゆるがない。神は朝はやく、これを
　　助けられる　。　・・・・・　万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの
　　避け所である。』
　　　　　（詩篇　46篇1～11節）


　今からちょうど７年前に大きな地震が起こりました。長い揺れが続き、わたしたちの心におおきな
不安がよぎりました。また地震だけでなく津波があり、さらに原発事故が重なり、人々の心に大きな
傷が残りました。けれども、この大きな不安が神の前へとわたしたちを押し出したのです。もちろん
困難や闘いは出来るだけ避けたいですし、そういったものから逃れるために神に祈りもします。とこ
ろがこのような恐れや不安がなければ、人の力に頼り 神を忘れてしまうのです。わたしたちにとって
の力や助けは神にあり、神に望みを置くことによって、わたしたちは恐れから解放されるのです。世
界中で紛争が続き、その影で多くの人々が犠牲になり、傷付き、しえたげられている時代の只中に
あって、痛みを通して共感できるようになることは神様の御心なのかもしれません。どんなに平和で
豊かな生活が与えられているからといって、それが当たり前ではなく 神の恵みであることを忘れて
はならないのです。神はわたしたちの人生のど真ん中で、共に働いてくださいます。明日 何が起こ
るかわからない時代であることを認め、どんな時にも主なる神を頼り、主と共に生きることの幸いを
忘れてはならないのです。

神はわれらの避け所、また力である　（詩篇　46篇1～11節）

　2018年3月11日礼拝にて