『・・・・・そこでパウロは大声をあげて言った、「自害してはいけない。われわれは皆
　　ひとり残らず、ここにいる」。すると、獄吏は、あかりを手に入れた上、獄に駆け込んで
　　きて、おののきながらパウロとシラスの前にひれ伏した。それから、ふたりを外に連れ
　　出して言った、「先生がた、わたしは救われるために、何をすべきでしょうか」。ふたりが
　　言った、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。
　　それから、彼とその家族一同とに、神の言を語って聞かせた。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　16章25～34節）


　パウロたちは捕らえられ、獄に入れられていた時、傷ついていたにもかかわらず神を讃美し、
祈りをささげていました。人々は耳を澄まして聞き入っていましたが、大きな地震が起こり獄の
扉が開いたのです。獄吏たちは囚人が逃げたと思い、自害しようとしましたが、パウロたちは
それをとどめます。人生において、思いがけない出来事が起こることは良くありますが、自分
の考えるようにことが進むわけではありません。むしろ、わたしたちが想定しないようなことが
起こり、それによってそれまでの考え方、さらには生き方が変わることもあるのです。獄吏たち
は「救われるために何をすべきか？」についてたずね、「主イエスを信じなさい！」と教えられま
す。さらにパウロたちを丁重にもてなし、自分たちだけでなく、家族もその救いに預かるのです。
わたしたちは、人生を自分の思い込みで決め付けていないでしょうか。あるいは、今おかれて
いる状況を、あきらめてしまってはいないでしょうか。神はイエス・キリストを通してわたしたちが
自由であることを教え、わたしたちだけでなくわたしたちの周囲にいる人々をも救い、平安と喜
びに満たしてくださるのです。わたしたちも、どんな状況の中にあっても神を信じ、イエス・キリス
トによって与えられる安心や喜びを語り伝えるものになろうではありませんか。

救われるために、なにをすべきか　（使徒行伝　16章25～34節）

　2018年1月14日礼拝にて