『聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、
　　生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。あなたの親族
　　エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや
　　六か月になっています。神には、なんでもできないことはありません」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章26～38節）


　わたしたちはいろいろな願いを持ちますが、多くの場合その願いは時と共に変化していきます。神はわたしたちに願いを与え、わたしたちを導いてくださいます。 ひとつの思いに導かれる人もいれば、その時々に導かれ、思いがけない人生を歩む人もいます。マリヤはヨセフと婚約をしていましたが、突然御使いが現れて彼女に語りかけます。マリヤは驚きつつも、その語られる言葉に耳を傾けます。御使いはまず、主が共におられることを伝え、次にこれからおこるできごとを教えました。マリヤは最初、御使いの言葉を受け入れることができませんでした。しかし、親族のエリサベツの証し(老年ながら子を宿して６カ月になっている)を聞き、さらに、『神には、何でもできないことはありません。』との言葉を聞いて、『わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように。』と信仰によってこのメッセージを受け入れました。そして、主の母となったのです。それでは、わたしたちはどのように人生を歩んでいるでしょう。神がわたしたちにまず教えて下さるのは、『あなたは恵まれた存在です。主が共におられるのですから。』というメッセージです。そして『神にはどんなことでもできます。』という事実を思い出させてくださいます。あとは、わたしたちがその神を信仰を持って受け入れ、一歩を踏み出すかどうかです。人の言葉や自分の思いを大切にすることはもちろんですが、それをはるかに越えて神がわたしたちとともにおられ、わたしたちを用いたいと願っておられることを忘れてはならないのです。知識や経験、わたしたちの常識や周囲の人々は、わたしたちの願いをあきらめさせようとしてきます。しかし神にはできるのです。このクリスマスに、主が共にいてくださるという驚くべき祝福を大いに喜び、期待を持って一歩を踏み出そうではありませんか。

主があなたと共におられます　（ルカによる福音書　1章26～38節）

　2016年12月11日礼拝にて