『恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を
　　産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。彼はあなたに喜びと楽しみとをもたらし、多くの
　　人々もその誕生を喜ぶであろう。彼は主のみまえに大いなる者となり、ぶどう酒や強い酒を
　　いっさい飲まず、母の胎内にいる時からすでに聖霊に満たされており、そして、イスラエルの
　　多くの子らを、主なる彼らの神に立ち帰らせるであろう。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　1章13～16節）


　クリスマスを待ち望む時に忘れてはならないのは「祈り」です。わたしたちが神を信頼するのではなく、目に
見えるものに心奪われてしまっていると、用意されている大きな祝福を逃してしまうことになります。祈りはわ
たしたちを神に向かわせ、与えられていた約束を思い出させます。それだけでなく自分が何を必要としている
かを、気付かせてくれます。わたしたちの目の前の必要だけでなく、もっと多くの人々のため、時には時代を
超えて力強く働かれている神を知ることは、とても大切なことです。ザカリヤは神に仕え、その約束を信じて
いました。神はそのザカリヤの心の願いに応えてくださったのです。それは、ザカリヤに子供が生まれ、その
子が救い主のために道を備える預言者になったことだけではありません。救い主イエス･キリストは多くの人々
の前に立ち、言葉とその業によって神の子であることを証しし、十字架の道を歩むことによって、罪の赦しと
永遠の命の約束をすべての人々に与えてくださったのです。ザカリヤの心の願いは、人々が神の平安に預
かり、自由と喜びに溢れることにあったのです。それではわたしたちの願いは何でしょう。神はわたしたちの
周囲の人々に、どんな祝福を与えようとしておられるのでしょう。もし今のわたしたちの悲しみや痛みが、家
族や多くの人々の救いのためであったとしたら、なんと素晴らしいことでしょう。わたしたちの祈りは聞かれ
ます。だからこそ神を見上げ、自分が何を求めているかを知り、災いではなく祝福を持って導いてくださる神
がおられることを信じ、神の平安に預かろうではありませんか。

あなたの祈りが聞き入れられた　（ルカによる福音書　1章13～16節）

　2016年12月4日礼拝にて