『・・・ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。
　　まつりごとはその肩にあり、その名は、「霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君」と
　　となえられる。そのまつりごとと平和とは、増し加わって限りなく、ダビデの位に座して、その国を
　　治め、今より後、とこしえに公平と正義とをもってこれを立て、これを保たれる。万軍の主の熱心が
　　これをなされるのである。・・・』
　　　　　　　　　　　　（イザヤ書　9章1～7節）


　今年も主の降誕を待ち望む待降節に入りました。今年も、世界中で思いがけない事件や事故、災害は絶える
事がありませんが、イエス･キリストを通して現してくださった神のわたしたちに対する愛は、昔も今も変わること
がありません。むしろ、目に見える知識や人の言葉によっては決して得ることのできない安心を、神はイエス･
キリストを通して今も変わらずに与え続けてくださっているのです。知識が増し、いろいろな便利なものに囲まれ
るようになったわたしたちが、神を忘れてこの世に流されてしまうのは、わたしたちの弱さであると同時に性質で
す。神はイエスキリストによる救いを予告し、その生涯とメッセージによって人々にどんなに大きな愛によって愛
されてきたかを教えてくださいました。それは、わたしたちの努力や熱心によって与えられるような救いではなく、
神の熱い思いによって実現される祝福なのです。わたしたちのすべきことは、神に愛されていることを認め、神
の前の自分の弱さを認め、イエス･キリストを通して与えられた神の約束を信じ受け入れることなのです。

　この神を受け入れることによって、今の時代や自分の置かれた状況によることなく自分の人生に確信を持ち、
将来に、主にある希望を持つことができるのです。クリスマスまでの期間を、自分の信仰を点検し、何を頼みと
し生活してきたかを 確認する時としようではありませんか。そのためにも、主がしてくださった恵みを数え、それ
に勝る祝福を持ってわたしたちを待っていてくださる主を信じ、心からの感謝をささげようではありませんか。

万軍の主の熱心　（イザヤ書　9章1～7節）

　2016年11月27日礼拝にて