『わたしたちはまた、神と共に働く者として、あなたがたに勧める。神の恵みをいたずらに
　　受けてはならない。神はこう言われる、「わたしは、恵みの時にあなたの願いを聞きいれ、
　　救の日にあなたを助けた」。見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の日である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（コリント人への第二の手紙　6章1～10節）


　いつの間にか秋の気配を感じるようになりました。大きな台風が近づいていますが、どんな時にも主の
前に覚悟と備えは必要です。わたしたちの人生は限りがあり、命を与えられた者はそれをまた神に返す
ことになります。自分の思いを実現するために生きていることは素晴らしいことですが、与えられた命を
神と人のために用いることができるならば、それはさらに勝った恵みの生涯ということができるでしょう。

　パウロは、主と共に生きるようになってから、いろいろな恵みを見出しました。 すなわち、キリストの香り、
またキリストの手紙としての使命と責任を自覚しつつ、罪人である弱い自分が、神と共に働く者として立て
られていることを認めたのです。そして、人間的な思いでいい加減な生き方をするのではなく、神の僕として
真剣に生きるべきことを受け止め、そのように生きるように変えられたのです。神を認めそれに従う生き方
は、自分を殺すことなしにはありえません。神に従っているといいながら、自分を抑えているだけならば、い
つの間にか自分が出て神を忘れて押しのけてしまうからです。どんな状況の中でも自由と喜びに満たされる
ためには、神を信じて御心のままに生きる、神の僕とならなければならないのです。そうすることによってわ
たしたちの内には、神からくる平安、喜び、自由、豊かさ、そして命があふれてくるからです。特別な賜物や
力を誇るのではなく、ただ主なる神を誇るものとさせていただきましょう。

神の恵みを無駄にするな　（コリント人への第二の手紙　6章1～10節）

　2016年8月28日礼拝にて