・・・敵を愛し、憎む者に親切にせよ。のろう者を祝福し、はずかしめる者のために祈れ。
  ・・人々にしてほしいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ。
  ・・・ あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにしないで貸してやれ。
  そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の子となるであろう。
                              (ルカによる福音書 6章27~36


 愛することはわたしたちの日常にありますが、憎しみもまたそこに存在しています。愛しているつもりで
人を傷つけたり、嫌っているつもりで大切な存在だったり、自分の思いがどこにあるかをいつの間にか
見失ってしまいます。わたしたちがその存在を恐れたり、受け入れられなかったりすると、心を閉ざして
しまいますし、時には相手を責めてしまうこともあります。そんなわたしたちに神は、イエス・キリストを通
して、「敵を愛し、憎む者に親切にせよ。のろう者を祝福し、はずかしめる者のために祈れ。」と教
えられました。それは、全てをご存知の神がいてくださること、そして、わたしたちではなく神が責任を持
って働いてくださることがその根拠となっています。

 だからこそわたしたちは迷うことなく、人々を愛し、人々に仕えることが出来るのです。主がまずわたし
たちを愛し受け入れてくださったから、主がゆるしてくださったから、わたしたちは責める者を愛し、苦し
める者を赦すことができるのです。 いま世界には、いたるところに憎しみや争いが存在し、多くの人々を
苦しめ、絶望へと追い込んでいます。誰が正しく、何に期待したらいいのかわからない世界に生きるわた
したちは、それでも全てを知り、わたしたちの破れ口に立ち、それを繕ってくださる主なる神がおられるこ
とを知っています。自分自身が神に愛され、主の十字架によって自由なものとされていることを心から感
謝し、主のしてくださったようにわたしたちも全ての人のためにとりなし、愛を持って生きようではありませ
んか。

あなたの敵を愛しなさい! (ルカによる福音書 6章27~36節)

 2016年7月17日礼拝にて
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