『わが魂はもだしてただ神をまつ。わが望みは神から来るからである。神こそわが岩、
　　わが救、わが高きやぐらである。わたしは動かされることはない。わが救とわが誉とは
　　神にある。神はわが力の岩、わが避け所である。民よ、いかなる時にも神に信頼せよ。
　　そのみ前にあなたがたの心を注ぎ出せ。』
　　　　　　　　　　　　　　　　（詩篇　62篇1～12節）


　今年もすでに半分が過ぎました。気がつけば、自然災害や政治、経済においても、想定しなかった
出来事がつぎつぎに起こっています。そのような中 わたしたちが、ぶれないで生きることは並大抵の
ことではありません。けれどもわたしたちは毎日、いろいろな出来事に遭遇することによって試され、
時に砕かれながらその信仰を検証しているのです。気がつけば知らず知らずの間に この世の思い
に妥協してしまい、信仰の力を失ってしまう事もあります。しかし、わたしたちの拠り所は、この世で
言われる常識や自分のがんばりではなく、創り主である神にあります。わたしたちの何によっても奪
われることのない安心は、この神を想い、待ち望むところにあるのです。今の時代を考えると、家族
のつながりが希薄になり、普段は一人で自由であっても、一度事が起こると一人ではどうすることも
出来ない困難に遭遇することになります。すなわち、友人や家族親族、また国や自治体などに希望
を持つことも難しいのが現実なのです。けれども神はわたしたちに、どのような時代の中にあっても、
「望みは神にある」と繰り返し教えています。わたしたちが聖書を学ぶ時、わたしたちは知らず知らず
のうちに自分の思いを優先し、神に従うのではなく、祈りによって神を従わせる事を信仰と勘違いして
しまいますが、神は確かにわたしたちの内に共にいてくださり、失敗や苦しみを通して、それに気付か
せてくださるのです。そして、わたしたちがどんなに弱くても、神は共にいてくださり、あらゆる困難に
打ち勝つ力となって下さることを知ることが出来るのです。

いかなる時にも神に信頼せよ　（詩篇　62篇1～12節）

　2016年7月3日礼拝にて