『わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に
　　喜ばしいことと思いなさい。あなたがたの知っているとおり、信仰がためされることによって、
　　忍耐が生み出されるからである。だから、なんら欠点のない、完全な、でき上がった人と
　　なるように、その忍耐力を十分に働かせるがよい。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヤコブの手紙　1章1～18節）


１．非常に喜ばしいことと思いなさい (1-2)
　私たちはなるべく試錬には会いたくないと思うものですが、驚くべきことに、聖書は私たちが様々な試錬
に会った場合、「それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい」と語ります。


２．信仰がためされることによって忍耐が生まれる (3)
　私たちが試錬に会うのには目的があります。「信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるから
である」。ヨブは試錬を通して、神様がどれほど自分を愛し、慈しんで下さっているかを知りました。試錬を
通して私たちは自分の無力さを知り、そのような自分を愛し、真実に導いて下さる神様を深く知ることが出
来ます。何に信頼したら一番幸せなのかを学ぶことが出来ます。何か起きた時に、神様からの解決を得
ようと、もっと神様に近づこうとします。そうすることで、私たちはますます神様の素晴らしさを知り、神様の
なさることに期待するように変えられていきます。忍耐とは、試錬を通して神様によって生み出されるのです。


３．完全な、でき上がった人となる (4)
　ここにある「完全な」とは、全く罪のない完璧な人になるということではありません。「でき上がった人」とは
神様に全面的に信頼する人のことを指します。どんなことがあっても「このことも神様の手の中にある。だ
から、神様に頼ろう。どうしたら良いか分からないけれど、神様にゆだねよう。今この苦しみに意味が見い
だせなくても、神様は知っておられる。」と神様に信頼する人のことです。神様に頼る時、希望は失望に終
わることはありません。
「なぜなら、わたしたちに賜わっている聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからである。」
　(ローマ5：3-5)

試練にあった場合　（ヤコブの手紙　1章1～18節）

　2017年3月12日礼拝にて