『・・・見よ、わたしは、きょう、あなたがたの前に祝福と、のろいとを置く。もし、きょう、
　　わたしがあなたがたに命じるあなたがたの神、主の命令に聞き従うならば、祝福を
　　受けるであろう。もしあなたがたの神、主の命令に聞き従わず、わたしが、きょう、
　　あなたがたに命じる道を離れ、あなたがたの知らなかった他の神々に従うならば、
　　のろいを受けるであろう。・・・』
　　　　　　（申命記　11章26～28節）


　神はアブラハムそしてイサク、ヤコブ、ヨセフを選ばれました。やがてモーセを通して、すべての人々に
祝福の約束(律法)を与えてくださったのです。神は約束の地に入る前、すべてのイスラエル人の前で、神
がどのようにイスラエルを守り導かれたかを、モーセを通して語られました。その歴史の中に神の祝福を
受けるための方法と、守るべき約束を教えられたのです。すなわち、祝福とのろいは表裏一体であって、
神を選ぶか、神でないものに望みを置くかを問われたのです。わたしたちは神を選ばなくても、神を捨て
てはいないと考えます。けれども神以外のものを選ぶことが、神を否定していることに気が付いていない
のです。すなわち、この世と妥協して生きることによって、知らず知らずの間に神を捨ててしまっているの
です。イスラエルは40年の荒野を経験したことによって、いつも神を見上げ神に従う習慣を身に付けるこ
とができたのです。

人に優しくしたり、よい行いをすることは素晴しい事です。困っている人々を助けたり、人の嫌がることを
進んですることも大切でしょう。けれども、神がわたしたちに求めておられるのは、わたしたちがそれぞれ
の判断でよい行いをすることではありません。すべてを知っておられ、しかもわたしたちを造り愛してくだ
さっている神を見上げ、その神を第一にしていくことが祝福の基なのです。自分で考えて主にしたがって
いるつもりで、のろいを選んでしまうことがないように、いつも神を見上げていこうではありませんか。

神の祝福とのろい　（申命記　11章26～28節）

　2017年3月5日礼拝にて