『よくよくあなたがたに言っておく。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それはただ一粒の
　　ままである。しかし、もし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる。自分の命を愛する者は
　　それを失い、この世で自分の命を憎む者は、それを保って永遠の命に至るであろう。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　12章20～36節）


　この年もいよいよあと数日を残すのみとなりました。この一年を振り返って、今、何を感じておられるで

しょう。わたしたちは祈ってこの年を迎え、神に導かれて今に至ったわけですから、たとい、どのような後

悔や課題が残っていたとしても、それはこれから現れる神のわざの始まりであるともいえます。でもわたし

たちが神の御手を信じることができず、自分の力不足によると思い込んでいるならば、それがあなたを責

め、心の重荷となりストレスとなってしまっているかもしれません・・・。けれども わたしたちは神を知ってお

り、神がわたしたちを愛して共に働いてくださる事を信じています。だからこそ弱くても、できなくても神の前

に平安を得る事が出来るのです。わたしたちが豊かな実を結ぶために必要なのは、自分を主張して頑張

る事ではなく、神を信じ神にすべてをゆだねきることです。わたしたちが自分に死に、神にゆだねきっていく

ときに神がどんなにわたしたちを愛し、喜んでくださっていたかを知ることができるのです。今もわたしたち

の取り巻く世界は急速に変化しています。自分の知識や人の判断ではなく、いつも神に聞き、その心に語り

かけられる声に聞き従うことこそ、神を信じるわたしたちに与えられているチャレンジなのです。この年も主

は豊かな恵みを持って導いてくださいました。来る年にはさらに豊かな実を結んだ事を実感できるように、い

つも主と共に歩もうではありませんか！

豊かな実を結ぶために　（ヨハネによる福音書　12章20～36節）

　2015年12月27日礼拝にて