『恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。 きょうダビデの町に、
　　あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、
　　幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに
　　与えられるしるしである」。 するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって
　　神をさんびして言った、 「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう
　　人々に平和があるように」。』
　　　　　　　（ルカによる福音書　2章8～20節）


　クリスマスおめでとうございます! イエス･キリストの誕生とその生涯を通して与えられた十字架の恵みを

覚えて心から感謝いたします。神は、わたしたちに希望を与えてくださいました。それは富や力、知恵によ

って与えられるものではなく、わたしたちを知り、愛してくださっている神の一方的な愛によって与えられて

います。救い主が誕生した時、そのニュースは羊飼い達にまず伝えられました。それは「すべての人に与

えられる」「大きな喜び」でした。いつの時代でも困難や戦い、悲しみや悩みは尽きる事がありません。むし

ろその苦しみの中にこそ神の愛の御手が力強く働くのです。羊飼いたちの喜びと希望にあふれた姿が、周

囲の人々に大きな証となったことは間違いありません。この大きな喜びは、今やわたしたちの所にも届け

られています。わたしたちはこの羊飼いのように、喜びにあふれ心から神をあがめているでしょうか。世界

は戦いによっていたるところに血が流され、豊かな生活に浸りこの世の楽しみだけを追い続けている人が

いるかと思えば、住むところを追われ、あるいは貧困によって命を失っている人々が絶えることはありませ

ん。今わたしたちが、神がわたしたちと共にいてくださることを体験し、それを心から喜ぶことが出来てこそ

神の平安と喜びをすべての人々に届ける事ができるのです。このクリスマスが一人ひとりにとって新しい人

生の始まりとなることを願ってやみません。神にはできない事はありません!

すべての人のための大きな喜び　（ルカによる福音書　2章8～20節）

　2015年12月20日礼拝にて