『エッサイの株から一つの芽が出、その枝から一つの若枝が生えて実を結び、
　　その上に主の霊がとどまる。これは知恵と悟りの霊、深慮と才能の霊、主を知る
　　知識と主を恐れる霊である。』
　　　　　　　　　　　　　（イザヤ書　1章1～2節）

　木が切り倒された後に残る切株は、なんとも惨めな姿です。イザヤを通して神様は、メシアがどういう方で
あるかを切株からでる若枝の芽として描いてくださいました。それは、死から命を勝ち取る救い主の姿です。
イザヤは若枝の上に主の霊がとどまると預言しました。ここから、イエス様に注がれた霊の賜物を学びたい
と思います。

１、知恵と悟りの霊―
　知恵とは心にある目的を達成するために、正しい方法を用いることのできる資質を言います。神のご計画が
実行されるにあたって、その最善の目的のために最善の手段を選ぶことができる力です。悟りとは、一般的な
知識だけでなく、識別力です。物事の違いを見分け、優れたものを認める力です。イエス様は、ご自身の遣わ
された方の御心を知り、その実現のために最善の道を選び取られる方でした。

２、深慮と才能の霊―
　深慮というのは、他の人に知恵を授け、正しく導くことのできる能力を言います。才能とは、物事を決断してい
く強さだけでなく、物事を完成に導く力です。イエス様は救いの計画を全うするために、悠然とあらゆる困難や
危機にあたられました、また弟子たちを訓練なさいました。大胆に恐れることなく、勇気を出して、その計画を
達成されたのです。

３、主を知る知識と主を恐れる霊―
　主を知る知識とは、神様に関わる事柄、神のご計画、神の御心を知ることです。神がどういう方であるか、神
様はどのように計画なさるのか、神の思いはどこにあるのかを知ることです。主を恐れる霊とは、神をこよなく
愛し、恐れ、敬うことです。神のなさることが一番だと確信することです。主を知ることも、主を恐れることも聖霊
によるのです。イエス様は、神の霊に満たされ、その霊が内にとどまりました。そして、福音宣教のわざを行わ
れました。神様は、ご計画を実行するに当たって、その器たちを目的にかなって用いられるために、聖霊を豊
かに注いでくださいます。その霊はひとりひとりの内にとどまってくださるのです。そして、欠けだらけのものに、
賜物や資質というかたちでその存在を表してくださいます。救われても、信仰の戦いの中であきらめがちなわた
したちの内にとどまってくださるお方によって、実を結んでいくものとさせていただきましょう。

主の霊がとどまって　（イザヤ書　11章1～5節）

　2015年11月29日礼拝にて